カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
最新のトラックバック
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2005年 09月 06日
久しぶりにNYに来ているが、友達何人かにあちこち連れまわされてちょっと死にそうだけどかなり楽しい滞在になっている。この4日間で恐らく30人以上に会って毎晩遅くまで飲み歩いている日々。金融関係が多いがその中でも特にヘッジファンドが圧倒的に多い。ヘッジファンドが確実にNYで増えているのを感じる。取り急ぎまた詳細に書こうとは思うが簡潔に色々な人との会話をまとめると以下のようなトレンドがあるようだ。 - ヘッジファンドの数は異常に増えており、だんだんと競争が厳しくなっている。成功しているファンドは20%ぐらいと見ていいか?90年代は半分以上のファンドが成功していたが今は少ない - 今年は過去にないほど厳しく、平均的には伝統的なアセットマネジメント会社とヘッジファンドは同じぐらいのパフォーマンスしか上げれていない。来年・再来年につぶれるファンドもたくさんでてくる - ファンドのパフォーマンスが10-20%マイナスになるようなことがあればファンドを畳まなければいけなくなる - 多くの若手は投資銀行よりも安い給料に甘んじているし、パフォーマンスが良くないファンドに数年働くとその後のキャリアステップがなくなり得るぐらいリスクは高い - 給料格差は若手の間でも激しく、20代前半・半ばぐらいで既に1億円弱ぐらいもらっている人間もいるが、そのレベルはヘッジファンドの若手の中でも数%程度(彼らが恐らく一般的に想像されるヘッジファンドの象徴的なイメージか) - ヘッジファンドの金余り状態はものすごく、だからこそよりアクティブなPEに似た投資などもし始めているし、ディストレスドではDIPファイナンスにまでヘッジファンドが手を出している。数千億円といった金額はそうでもしなければ使いようが無いというのが多くのヘッジファンドの人間の見方だった - 投資銀行のバンカー出身も異常に多いが、典型的な転職は2~3年アナリストをやって転職したというのが多いようだ - MBAはほとんど役に立たないと思っている人が多い。やはりヘッジファンドでもあくまでMBAはエントリーパスという位置づけなのだなと再確認 - いずれは自分でファンドを立ち上げることを夢見る人々が多い。ヘッジファンド業界ではそれぞれファンドのことをどこかのお店みたいに誰々の「ショップ」と呼び、それだけ設立パートナーの人脈と名声・実力で成り立っているのがヘッジファンドということでもある 全体としてはヘッジファンドは魅力的な業界ではあるものの、世に知られているほど成功しているファンドは驚くべき少ないし、成功できる可能性も少ない、非常にリスクの高い仕事であることは間違いない。ヨーロッパのPMとのメールでのバトルで有名になったThird Point(運用スタイルは村上ファンドのようなアクティブファンド。最もよりアグレッシブだが。メールのやり取りの全文がハーバード留学記に載せられていたと思うのでヘッジファンドカルチャーに興味のある方は読まれるとといいと思う)のパートナーなどにもこの後会う予定だしもう少し状況は詳しく分かるだろう。こんなこと書いてると転職するんじゃないのかなんて言われそうだがその気はしばらくない。転職する気はないといっているのにいくつかのファンドのシニアな人間にレジュメを送っといてくれと言われている。業界としては要モニターだと思うし、今の金融トレンドを理解する絶好の機会なので、もう少しNYを楽しみながら状況を探ってみたい。 またNY滞在記さんにも時間を作っていただいてお会いした。非常に気さく、かつアンテナが高く、好奇心旺盛な方だった。 人気blogランキングへ
by mondenlondon
| 2005-09-06 00:40
| 買収ファンド・ヘッジファンド
|
ファン申請 |
||