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2005年 05月 28日
以前もヘッジファンドマネジャーの年収について触れたが、2004年の情報が出ている以下の記事がロンドンのヘッジファンド友達から送られてきた。日本でも今年の最高納税者はヘッジファンドマネジャーで推定年収100億円などと報じられているらしいが、グローバルにはなんと1000億円以上稼いだ人がいるらしい!しかもこのトップのLambert氏はまだ42歳。彼の経歴がここに少し紹介されているが、イェール大卒業後、ゴールドマンサックスのリスクアービトラージチームに入り、26歳で早くも今のファンドを自分で立上げ、28歳の時にはブッシュ大統領とプロ野球チームTexas Rangersの共同オーナーになっていたというのだ。トップ25名のヘッジファンドマネジャーの平均年収は約250億円。アメリカの大手500社の事業会社のCEOの年収が平均約10億円だったと書かれているが、死ぬほど稼いでいる人がヘッジファンドの世界で去年よりも更に増えているということを示している。
いくつかの興味深い点が指摘できるが、一つはトップのLampert氏の投資手法は通常のヘッジファンド以上にプロアクティブな投資スタイルだと言うことだ。米大手スーパーKmartが倒産したときから投資しておりその後の再建、そしてSearsとの合併で大儲けしている。Kmart時代は取締役、現在はSearsの会長にも就いている。投資対象会社への関与の仕方が通常のヘッジファンドというより買収ファンドとの間ぐらいの積極的な姿勢で応じている。もう一つ、ヘッジファンドの人間の年収が、固定給料ではなくパフォーマンスに応じてというのは当然だが、その取り方がハンパ無いことである。以下の記事によると一般的に運用資産の1%を手数料としてまず取り、その上実現したリターンの20%をもらうというのである。3番目に上げられているJames Simons氏のファンドの場合、手数料がまず5%で、リターンの44%をもらうという。ほぼ半分のリターンは自分達の懐に入る勘定だ。これは大手投資銀行の自己勘定取引では考えられない報酬体系だ。やはり自分のファンドを持っている人々が、ある種起業家として究極のハイリスク・ハイリターンを追求できているのだろう。 このLampert氏の投資手法、Sears/Kmart案件の変遷について誰かまとめて教えてくれませんか!? Lampert Is Top-Paid Hedge Fund Manager in 2004 Survey By David Clarke May 27 (Bloomberg) -- Edward Lampert, who took control of Kmart Holding Corp. and oversaw its purchase of Sears, Roebuck & Co., was the best-paid hedge fund manager last year, according to a survey in Institutional Investor's Alpha Magazine. The 42-year-old chairman of Greenwich, Connecticut-based ESL Investments Inc. earned $1 billion from fees and investments, the magazine said. The average income for the 25 best-paid managers was $251 million, up 21 percent from a year before. ``Never before have so few made so much so fast,'' Institutional Investor said in the report on its Web site. By comparison, the average income for a chief executive of the largest 500 companies in the U.S. was $10 million, it said. The report suggests that the incomes of hedge fund managers are rising as performance wanes. London-based Man Group Plc, the world's largest hedge fund company, said yesterday it was still attracting cash from investors, as 11 of its largest funds fell by an average 0.95 percent during the year ended March 31. Hedge funds, which cater to institutions and people with at least $1 million to invest, tend to charge the highest fees in the asset management industry, taking 20 percent of any investment gain, plus 1 percent of assets under management. The growth in the average pay for the top 25 earners slowed from 2003, when it rose 88 percent. Kmart Gain Lampert, a Yale economics graduate, moved up from fourth place by getting more than double the $420 million he made in 2003. Sears Holdings Corp., the company created by the Kmart purchase and where Lampert is now chairman, said last month it would ``substantially reduce'' jobs at its headquarters. The holding in Kmart more than tripled in value last year, while his ESL fund gained 69 percent, the report said. ``The biggest earners tended to do well both because they had lots of their own capital in their funds and because they achieved great performance,'' Institutional Investor said. George Soros, 74, topped the list in 2003 with earnings of $750 million and dropped to sixth place last year after taking $305 million, the report said. The Hungarian-born billionaire, who rose to prominence by betting against the British pound in 1992, last year spent some of his money campaigning against the re-election of President George W. Bush. Simons, Kovner Following Lampert in second place was James Simons of Renaissance Technologies Corp., who made $670 million last year after his Medallion fund gained 25 percent, the report said. Simons, 67, came third in 2003 after earning $500 million. His fund charges 5 percent for managing the funds and 44 percent of any investment gains, Institutional Investor said Bruce Kovner, 60, chairman of Caxton Associates LLC, ranked third in the list, earning $550 million. Kovner was the biggest earner in 2002, according to Institutional Investor. Steven Cohen, 48, who was joint fifth on the list in 2003 with Kovner after earning $350 million, moved up to fourth place with $450 million, the report said. Cohen runs the $6 billion hedge fund SAC Capital Advisors LLC. Below is a table of the 10 hedge fund managers with the highest pay, according to Institutional Investor. T* 1. Edward Lampert $1.02 billion ESL Investments 2. James Simons $670 million Renaissance Technologies 3. Bruce Kovner $550 million Caxton Associates 4. Steven Cohen $450 million SAC Capital Advisors 5. David Tepper $420 million Appaloosa Management 6. George Soros $305 million Soros Fund Management 7. Paul Tudor Jones $300 million Tudor Investment 8. Kenneth Griffin $240 million Citadel Investment 9. Raymond Dalio $225 million Bridgewater Associates 10. Israel Englander $205 million Millennium Partners T* --Editor: Jefferson Story illustration: See http://www.institutionalinvestor.com for the magazine's Web site. 見出しは「驚異の」ということでしょうか? それにしても、すごい稼ぎっぷりですね。 企業再生の場合ゼロサムではないので、これだけ稼いでいる人がいるということが、同じだけ損をしているという意味ではないからこそ社会的にも許されるのでしょうね。 起業したファンドマネジャーは、自分のファンドにボンドを積んだりするのでしょうか?自分のファンドの資金が耐えられないところまで損してしまったら、そこでそのファンドは飛んでしまうのでしょうが、これだけ巨額の利益を上げられるということが、同程度の損失にも絶えられるということを必ずしも意味しないと思うのですが、どうなのでしょう。 ご指摘ありがとうございます。早速直しておきました。あまり肩肘張って書いてないので誤字脱字は多いと思いますが今後もご指摘お願いします。 通常の株の取引でもまあ世界経済は少なくとも成長し続けてますから(=企業の成長は価値創出を伴っている)、儲ける人が出ても必ずしも同じだけ損をする人が出るわけではないですから、単純にトレーディングの世界はゼロサムともいえないですがね。企業再生やベンチャー企業投資なんかは特にそうですね。 極端な例では高格付ボンドのみに投資するヘッジファンドもありますよ。ただしそうしたヘッジファンドの場合、ファンドのバランスシートの右側で思いっきりマチュリティの短い負債でレバレッジかけてエクイティ部分のリターンが最大化するようになってたりします。いかに損を出さないかがファンドマネジャーの手腕なんでしょね。同じだけ損をする可能性があるならば(=期待リターンがゼロ)当然に誰も投資してくれないでしょうし。 少なくとも言えることはヘッジファンドの世界では非常にクリエイティブな投資手法が次から次に考え出されているということですね。 初めまして!BIG4(会計事務所)に勤めておるものです。ブログいつも拝見させて頂いております。それにしても年収1000億円とはスケールが違いますね!でも、どうやって、ヘッジファンドや投資会社に入れるものなんですかね。各人の経歴を見るに、外資系投資銀行からそっちに移るのが常道と見ますが。自分が外資系投資銀行に入るには何が一番ベストだと思いますか?BIG4で監査経験を2年積んだ30歳です(年齢制限ってありますか?)。英語は英語圏での13年の経験がありますので問題ないです。よきアドバイス頂ければ幸いです。 PS.外資系投資銀行の勤務状況など実態をブログなり、たまに紹介して頂ければ幸いです。過去ログで若干拝見しましたが、結構大変そうですね。 ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。 早速の書き込みありがとうございます。もちろん理解して範囲内で結構ですので、いろいろご教授ください。今後のご活躍含めて、期待しております。 CPAさん 私自身もヘッジファンド・買収ファンドで働いていないのでどうやって入るのかというのは、所詮私の理解は周りの友達・知人・関係者から見聞きしている範囲でしかありませんが、そのうちブログででも触れたいと思います(コメント欄の次数制限もありますので)。 会計士出身で、投資銀行等を特に経由せずに直接ヘッジファンドで職を得た人もいるように聞きます。ヘッジファンドも、様々な種類があるので、M&Aのイベントドリブン投資やCB投資専門といったような専門性が高いところは投資銀行出身でないと難しいのかもしれませんが、ロング、ショートだけならそこまでの高い専門性が要求されるのかはわかりません。ただ、一つ言えるのは会計士出身の人の傾向として過去の数字を扱う会計士という職業柄と、投資という仕事、つまり将来を予想するという仕事には根本的な差があるような気がします。転職におかれては、将来の予想の経験が積めるような場があれば宜しいのではないでしょうか? ANDYATHOMEさん、ポイントを突いたするどいコメントありがとうございます。投資銀行にお勤めの方は優秀ですね。「過去の数字を扱う会計士という職業柄」と「将来を予想するという仕事」との違い、おっしゃる通りですね。覚えておきます。現状、自分の理想の職務に近づくために、どうすればいいのか、いろいろイメージしています。現実的な路線としては、「将来の予想の経験が積めるような場」というANDYさんのアドバイスに近いと思うのですが、BIG4会計事務所内のDue DiligenceやM&Aやコーポレートファイナンスを扱っている部門や会社への移動を考えております。そこには、会計士以外にも、証券会社や投資銀行出身者もいますので、そこの人達と交わり、又、実務経験を積むことによって、次のステップへ近づけるのではないかと考えております。この方法は、ちょっと遠回りの気がするのが若干難点ですが。。。(そう言った意味で投資銀行へ行けたらショートカットになるのではないかと思った次第です。)一方で、実務経験をサポートする形としては、時間が許せば、その間に国内MBA(ファイナンス専攻)(夜間)(一流大学)を取得しようかどうか考えております。 (続き・・・) 海外MBA(ファイナンス)(ベスト10)も考えておりますが、後者の場合は、学業に専念しなければならないため、キャリアが2年ほど止まってしまうのが難点です。某メガバンク系証券会社の投資銀行部門の面接を受けたときに、先方は「顧客人脈」と「実務経験」の2点を非常に重視した印象を受けました。私自身もその2点が重要だ考えておりますがそうですよね?MBAの位置づけは投資銀行では、どうでしょうか?キャリアを中断して海外MBA(ファイナンス)(ベスト10)を取りに行く価値はあると思いますか?外資系投資銀行でのMBAの評価は、どの程度のものでしょうか?ちなみに、年齢的には、今30歳で、BIG4会計事務所内のDue DiligenceやM&Aやコーポレートファイナンスを扱っている部門や会社で2,3年実務経験を積んだ上で留学すると考え、MBAの学位を取得した時点では、34、35歳ぐらいになっています。私事で恐縮ですが、外資系投資銀行勤務者の視点から、よきアドバイス頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。 ANDYさんも「ヒルズ投資銀行日記」のブログお持ちですよね?そちらも拝見させて頂きますので、今後とも宜しくお願いします。 MBAは必要条件ではないですよ。個人的には2年わざわざMBA行くぐらいだったら、MBA卒の人々が入ってくる年次の2つ下で入ればいいと思いますよ。そうして入ってきたMBA卒と既に2年の経験を持つ人とどちらがデキるかは明らかです。MBAはエントリーパスにはなりますが、その後は実力次第ですから。既にやりたいことが決まっている人にはお勧めできないというのが私の考えです。 コメントありがとうございます。やはり実務経験が重要ですよね。IB入るためのエントリーパスですよね。自分は若くないので、BIG4系のCF(コーポレートファナンス)アドバイザリー業務でデューディリやM&Aアドバイザリーを通して、自分なりにキャリアを築いた方がよさそうですね。いずれにしても、コメントありがとうございます。ブログの更新、今後とも楽しみにしております。
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