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2005年 05月 31日
あまり気負わず誰でも使えそうな言い回しから書いていきたいと思う。
英語でのビジネスミーティングというと、外人はそれぞれはっきり物事を言っているという印象を持っている人が多いと思うが、それは確かに結果論としては正しい。ただし、言い方がストレートではっきりと反対を唱えたりするかというと必ずしもそうではない。そこは日本と同じで、相手を持ち上げたり、相手の顔をつぶしたりするようなことはしない。また、上司や客の発言に対して面と向かってそれは間違っていると思うなんてこともダイレクトにはあまり言わない。この辺誤解している人も多いのではないかと思う。 一通り上司や顧客が意見を言った後、それは違うと思ったり、間違っていると思った場合にまず言うことは、 I agree with you. 直訳:あなたの意見に同意します。 全然同意なんかしてないのに、と思うかもしれないが、まずそう言った上で、 But, there may be other ways to look at this. 直訳:ただ、これについては他の見方もあるのではないでしょうか? と言うと、日本語的ニュアンスとしては、「あなたのおっしゃることはもっともですが、こういう考え方はどうでしょうか?」とか「あなたのおっしゃることも一理ありますが、こういう風にも考えられるのではないでしょうか?」といった前置きになる。 I agree with you.という代わりに、Absolutely!とか、より日本語っぽくI understand your point, but,...なんて言い方でも同じ。こうした言い回しを使うと、無意味に反感を買うこともないし、自分の意見が絶対正しいと押し付けているわけでもないからリスクヘッジにもなる。特に理不尽な意見を押し通されそうになった場合に、やんわりと回避したいときなどに非常に有効。上司や顧客ではなくて自分と同レベルの人間や下の人間の発言に対してはそこまで気を使う必要もないので、I agree with youという前置きは使われないことが多いだろう。単純に I understand you but maybe the better way to think about this is...なんて感じでもいいだろう。 いきなり I disagree with you. 直訳:あなたには同意しかねます。 というのが確かにストレートで、本当はそう言いたい訳だがそんなことを言ったら、意見をした相手の顔は丸つぶれだし、相手の反感を買ってその後の議論でねちねちとリベンジされるなんてことにもなるかもしれない。ただ、逆に交渉の場で、相手のミスを次から次に指摘して、がんがん攻撃的にいきたい場合は、 No, I completely disagree with you. Let me tell you why I think so. 直訳:あなたの意見には全く同意しかねる。なぜそう私が思うのか説明してあげましょう。 なんて風に言うと、ものすごく高圧的に議論を運べる。ただし、言っている内容が100%正しくて、自信を持っていることが重要だけど(相手はミスを探してくるので)。そこで正論をバシッと言えれば相手はぐうの音も出ないということになる。よほど自信がある時や、攻撃的に話を進めたいとき意外はお勧めしないけれど。 と、書いて思ったけれど、後者の言い方がおそらく通常日本人が想定する外人のストレートな意見の言い方なのかもしれない。でもそんな言い方されていたらよほど馬鹿にされてるか、高圧的に出られているかのどっちかだと思ったほうがいい。同時にI agree with youなんて言われても次に来る文章で完全に否定されている場合も多々あるからご注意を。ビジネス英語はある意味パワーゲームなので、日本語と違ってあうんの呼吸で自分からある程度以上失礼だと思うことは言わないということを英語ではしない。英語ではどこまで言うと失礼か、相手を怒らせるか試すということが行われる。強気に言ってみたり引いてみたりということを繰り返して相手のポジションを探る。ぎりぎりまでどんどん押していって、やばいなと思ったら引いてみたりという感じに。この感覚がつかめるとミーティングを「リードする」というよりも、自分の思い通りに相手を引きずりまわしてミーティングを「ドライブする」ことが可能になる。
by mondenlondon
| 2005-05-31 04:01
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