カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
最新のトラックバック
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2005年 08月 30日
今バハマに来ている。日本に戻るまでの間しばし休暇を取り普段いけないところということでスキューバダイビングをしにバハマに。
バハマにて: バハマについた日から雨が降り始めHurricane Katrinaになり、どうなることかと思ったが、フロリダに抜けていって無事晴れてきた。初ダイビングだったが、今回みっちり講習を受けてようやくダイバーライセンスを取得。早速Wreck dive(難破船ダイビング)やShark dive(鮫ダイビング)ができ、すでにダイビングにはまりそうな予感。鮫はすごかった。20-30匹はいただろうか。鮫の餌付けをするのでものすごい数がよってきて、こっちはじっとして見ているものの体に当たってきたりする至近距離は非常にエキサイティングだ。写真は残念ながらコピーライト問題でウェブには載せれないらしい。 それにしてもバハマはフロリダの一部かと思うぐらいアメリカ人観光客だらけだ(バハマは一応独立国)。バハマ経済は9割がた観光業なのでアメリカに経済面で完全に依存しているといっても過言じゃない。バハマドルは米ドルと1対1のペグ制を取っているため米ドルが混じって普通に流通している。防衛も当然アメリカ軍に任せている。あらゆる面でアメリカに依存している国というところか。米ドルのハイパワードマネー管理のために米連邦準備制度はバハマ中銀とバハマドル発行に関してなんかしら連携しているのだろうかとどうでも良いことを考えてしまった。 バハマ人: バハマ人は英語しか話さないが、アメリカの黒人以上に聞きづらい。バハマ人の英語はどうも方言化していて文法が変形しているのも理由だろう。Be動詞も”How’s you doing?”なんて感じにも話されるし、タクシーを一人でチャーターしたかったら”Do you want to get rated?”なんて聞かれるし、ちょっと不思議な語法がバハマ英語にはあるので、正直かなり聞きづらい。バハマ人はまた反応が5秒ぐらい鈍く、のんびりしている。態度もおおらかというかはっきりいってサービス精神のかけらも無い。高級リゾートでリゾートフォーマルなドレスコードがあるレストランでもバハマ人ウェイターの態度だけは客に向かって平気で”Hey, man. How’s you doing?”ととてもマッチしていない…。あとは明らかに俺が話すイギリス英語には過剰反応してくる。結構イギリス英語発音は質問文でも語尾が下がるので命令しているように聞こえるから、普通に話していてもバハマ人はいらついてぶっきらぼうに反応してくる。当然そんな反応したら俺もより攻撃的に反応するのだが。それでいてレストランに行くと既に15%サービス料入っているのにAdditional Gratuityの欄がある。そんなのこんなサービスで払うわけねぇだろ!って感じだが。 アメリカ人再考: あとアメリカ人がたくさんいるわけだが、みんなアメリカ英語話してるのね。最近そういう状況になれてないから久しぶりだ。っていうかかなりうざい。アメリカは偉いんだぞ、英語はアメリカ英語でどこでもなんでもOKなんだぞっていうカルチャーがアメリカ人文化だと思っている俺は、こういう観光地でアメリカ人が闊歩しているのを見ると辟易する。まあそれが彼らのアイデンティティなんだろうけど。ヨーロッパに住んでいて改めてアメリカ人だらけのところに来ると、同じ白人でもいかにアメリカ人は特殊かが良く分かる。アメリカの白人は、元はヨーロッパ人かもしれないが、ヨーロッパの白人とは全く別な生き物になっている。元々は多様な人種が言語的に統一され、多様なバックグラントも元が分からないぐらいに混ざってしまい、「白人」としか認識できなくなっている。 アメリカでなぜあれほどまでに人種にこだわるのかようやく理解できるようになってきた気がする。アメリカの白人はほとんどが自分の母国や元人種をまともに答えられず、自分のアイデンティティはもはや「先祖はどこかヨーロッパの色々な国出身」で今の自分はただの白人、というレベルでしか持っていないということだ。ヨーロッパでは当然フランス人、ドイツ人、イギリス人といったグルーピングができるし、それぞれの国籍別にコミュニティもできるし、友達の輪も広がる。英語も、フランス語訛りの英語、イタリア語訛りの英語など聞いていて区別できるし、アメリカ人が皆同質的なアメリカ英語を話しているのと比べると訛りにも愛嬌すら感じられる。同じ白人だからといって同じという感覚を持つこともそれほどないし、例えばフランス人がいたとしたら、白人のアメリカ人と日本人と比べたらどちらにも同じレベルの親近感しか持たず、白人だという理由で日本人よりアメリカ人に親近感を持つということも無い。しかし、アメリカではもはや白人、黒人、黄色人種みたいな区切りでしか自分のアイデンティティをアメリカ国内で区分けできなくなっているんだろう。もちろん1世2世もいるが、世代を経るにつれだんだん元何人か分からなくなっているアメリカ人が増えてきている中、この傾向はよりエスカレートしていくだろう。 それにしてもアメリカ人って常にアイデンティティ問題を抱え続けている人種だなと改めて思う。移民の国の行きつく先だろうが、果たして日本をそんな風にしたいかというと当然NOだ。自国文化を守りつつ、競争力のある国にするためにはどうしたらいいか、そんなことを頭の片隅で考えながらバハマカクテルBahama Colardaを飲んでいる。 人気blogランキングへ
by mondenlondon
| 2005-08-30 09:37
| その他
|
ファン申請 |
||